自転車と南の島ノート

フランス旅行記 4日目: 結婚式

Dec 5 2005 , 0 comments

フランス人のお父さんに車で迎えに来てもらい、ホテルから結婚式を行う市役所(フランスでは役所で式を挙げるらしい)へ。フランスの親族は先に待っていてくれたようで、市役所に入ると着物姿の日本人がウェディングドレス姿の花嫁より注目を浴びる。

学校の教室のような部屋に親族が集まると、副市長さんが何やらフランス語であいさつをして、結婚式がはじまった。副市長さんが「あなたは〜誓いますか?」みたいなことをフランス語で言い、新郎新婦がお互いに「Oui(ウィ)」と答え、指輪交換とか近いのキスなどお約束の儀式を行う。しかしすべてフランス語なだけに、新鮮な反面、いまいち感動がない…。自分は誓約人として副市長さんの横に座っていたので、結婚式に参加しているというよりも、開催している側のような感覚なせいもあるのかも。

その後、この市役所にも勤めている親族が代表で新郎新婦の生い立ちを話す(もちろんフランス語で)。最後は市役所入り口でみんなで写真撮影。ここでも新婦より着物姿の日本人の方がめだっていた気がする。シンプルけれども、アットホームで着飾らない、すごくいい結婚式だった。結婚式が終わって外に出ると、空は快晴だった。

式の後は、ボキオン家で親族や友人、ご近所さんが集まってのカクテル大パーティー。とにかくフランス語と英語が飛び交う、テレビでしか見たことないようなホームパーティー。「お互い興味があるのに、会話ができなくて残念だ」とか「来年はフランス語でお話ししたいね」とか「こんな街に日本人のお嫁さんが来るなんて、こりゃ銅像でも建てるか!」みたいなことを英語やフランス語で言われた気がするけど、「Yeah!」とか「Oui!」とか言ってごまかす。でも英語ができる妹の友人たちのおかげで、なんとか楽しく会話できた。

パーティーは昼からはじまり、夜7時ごろまで延々つづいた。日本からやってきた両親はさすがに疲れて夕方、一足先にホテルに戻った。その後も、ワインをがぶ飲みして、おいしい料理を食べて、日本のゲームとアニメが大好きな旦那の弟(高校生)の、プロ級な腕前の「太鼓の達人」をやってる姿を見たりして過ごす。ちなみに弟の部屋には、ガンダムのフィギュアと、全長2mくらいの「千と千尋の神隠し」のポスターが貼ってあった。でも本人は「I'm not OTAKU」と言っていた。

酔っぱらって、そして酔いもさめて、疲れてきたころに、夕食のため(直前まで食べ続けているのに)僕らが宿泊しているホテルのレストランへ。総勢30数名なので車6〜7台に分かれて大移動。昼寝して元気になった両親も再び合流。

出てきたのはフォアグラなどせっかく豪華な料理なのに、満腹と酔いと疲れであまり食べられず。みんながデザートのチーズとウェディングケーキを食べるころ、トイレに立つつもりが部屋でパッタリ寝てしまった。新郎新婦を含む数人は、日本から持ってきたおみやげの日本酒を明け方まで飲んでいたらしい。

初めてのことばかりの、長〜い1日が終わった。

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